Wacomの板タブとXP-PENの液タブの併用をやめてHUIONの液タブにまとめたって話

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以前書いた物理的にPCを2台用意してディスプレイのみ併用、XP-pen液タブとWacom板タブを使い分ける記事が実はこのブログで一番読まれておりまして。

その後の運用方法と考え方の変更をここにまとめておきます。


ど直球に言いますとWacomの板タブは使うのをやめました。
液タブと板タブを併用するならHUIONに統一した方がいい。

あとWacomの液タブに憧れて13.3インチのWacom oneを購入検討してる人はそれとほぼ同等の金額で買えるHUIONのKamvas 16(2021)の方が幸せになれると思います。

板タブと液タブの使い分けをしなくなった

理由はひとつです。HUIONの液タブを使い始めたからです。
PC構成を変えた備忘録でも言っているのですが、以前使っていたXP-PENの液タブは筆圧感知がうまくかからずその点が不満点でした。
思ったように筆圧がかからない。そのため綺麗な線と使用中の体勢を考えて板タブと併用していました。
しかしHUIONの液タブに変えたところWacomと遜色ない筆圧感知に描き心地に「これで良いじゃないか」となったわけです。
漫画の背景作画のお手伝いをしていて板タブよりも液タブの方がやりやすかったのもあり、使用頻度はますます液タブ優勢に。
引越しを機に部屋レイアウトが変わってサブPCを置くスペースが確保できなかったのがトドメとなって板タブは押入れにしまう事になりました。

わざわざPCを分けてまで2つのペンタブレットを使い分けていたのは一体なんだったのか…。

ただサブPCを組んだこと自体に後悔は全くなく、予備機として運用を続けています。
今同じようにサブPCと分けて運用するならサブの方は手のひらサイズのミニPCにしますね。

HUION液タブとWacom製との比較

ここでひとつ、「じゃあ液タブをWacom製にすれば良かったのでは?」と疑問も出てくるはず。
そうしなかった理由はひとつです。
Wacomの液タブの一部が価格に対してスペックがゴミだからです。

例えばWacom oneという製品、旧型なら2023年10月現在4万円台で買えます。
これを安いと感じるのもわかります。Wacomといえばプロも御用達のCintiqシリーズがありますし。
それと比べると憧れのWacom製がこんなお安く買えるなんて!と思う人は多いはず。
でもとにかく高い。

で、たとえばWacom one(DTC133W0D)のスペックなんですが
13.3型
フルHD (1920 x 1080ドット)
筆圧感知4096レベル

一方HUIONのKamvas 16(2021)
15.6インチ
フルHD (1920 x 1080ドット)
筆圧感知8192レベル

共にAmazonで2023年現在4万円台で買える液タブとしてみたらどうでしょうか。

Kamvas 16(2021)は画面もWacom oneより大きく、視差はほぼないです。
というよりWacom oneの視差がひどい。
視差があるのを言語化するなら「ペンのポインタが遠いため線を引くのに違和感を感じる」というが個人的な感覚です。
視差なんて気にならないと言う人も居ると思います。しかし手元のiPhoneやスマホに慣れた現代人にはガラス1枚隔てた隙間が許容できるのかと疑問が湧きます。
ましてやiPadをお絵描きデバイスにと謳っている現在で。(まあiPadとクリスタの相性は正直良くないと思うんですが)

そういえばこの記事を書いている最中でWacomが新作を発表されました。
ワコム、4K液タブ「Cintiq Pro」に21.5型と17.3型を追加 – PC Watch (impress.co.jp)
Wacom Cintiq Proなのでプロフェッショナル向け。それはわかります。
17.3型で約37万円とは随分と高いなと感じます。4Kだしリフレッシュレートも120Hzあるから仕方ないのか?(ゲームでもするんですかね?)
まあプロフェッショナル向けだし。
ただまあその価格に対してメーカーが「学生でも頑張ってバイトすれば買える価格」と言うのはどうなんですかね。
(そしてしれっと言ってる専用のスタンドが6万6880円と高すぎる。VESAマウント対応なんだからこんなもの買わずにエルゴトロンのモニターアーム買ったほうがいいです。)
先に挙げたHUIONのKamvas pro24(4K) はAmazonで18万円台ですよ???
Kamvas pro 16 Plus(4K)なら8万9千円。

プロが仕事の道具として使う分には妥協できない点もあるのでいいんじゃないと思うんですが、繰り返しますがメーカー側が「学生でも頑張ってバイトすれば買える価格」と言うのはどうかしてると思います。
学生さんが同じ37万を使うならWacom以外の液タブを買って残った金額でそこそこ良いスペックのデスクトップPCを買いましょう。

番外編:iPad系統を併用したクリスタの運用方法など

話の脱線ついでにPCとiPad proやAndroidタブを使ったクリスタ2デバイス運用についても少しお話を。

現在クリスタも2.0シリーズにアップデートされ、機能を確かめるために2デバイスの優待プランを使用しています。1年使う分には少し安いのでせっかくだからと契約しました。

クリスタは専用クラウドがあるのでそこにデータを上げればダウンロードしてもうひとつのデバイスで問題なく作業を続けられます。
で、そのクラウドを使う方法ではなくDropboxをデータ保存場所にして、直接そこからデータを開いて保存する形は行けるのか?という疑問。
iPad Proで確認しましたが競合もせず問題ありませんでした。
ただ保存先がネットワーク上のため(自分の場合はテザリングでの接続において)iPad側で開く際にダウンロードに容量を食うので複数ページものを開くのは厳しそうでした。
(セルラー版で5G回線なら行けるのか?)

Dropboxを保存先にするのはメインPCとサブPC間でもやっていましたがタブレット系と併用する際はデータ保存時の競合に気を使うなぁと感じます。

それとタブレットオンリーならまだしもPC機と併用する場合は画面サイズからして運用できる描画領域に限界があるので出先でも作業の続きを同じにできると思わない方がいいかもと感じます。外出先では特に。
自分は経験的に、切迫つまったタイミングでの数ページのトーン貼りくらいなら行けると思います。
タブレットなら同じ操作を繰り返す挙動が一番運用してて楽です。

以前はWacomがクオリティ面において市場を独占していましたが今は海外製タブレットのクオリティが上がった事で購入に対して視野を広く持てる良い時代になったと思います。
なので最後にまとめますと、
無理してPCの2台運用などせず安価でクオリティを担保できる同一会社製品に切り替える方が板タブと液タブを併用する分には楽です。

いやーしかしXP-PENの液タブ、自分が使ってた奴から進歩してるだろうし、試せるなら最新機種を試して過去製品と比べて液タブ問題の締めとしたいですね。

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